リーデル ハイパフォーマンス使用感口コミレビュー
突然ですが、想像してみてください。あなたはある部屋の前に立っています。扉を開けて中に入ると目の前にとてつもなく大きなテーブルがあります。真っ白なテーブルクロスがかけられ、そのテーブルの上には160種以上の大小さまざまなグラスが並べられています。ワイングラスやシャンパングラス、ウイスキー、ブランデー、テキーラ、ビール等々…。その中からあなたは目的のグラスを探し当てるのにどのくらいの時間が必要でしょうか。きっとすぐには見つからないでしょう。しかし、目的のグラスがこの「ハイ・パフォーマンス」だったなら…。
ハイ・パフォーマンスシリーズの特徴
まず、このグラスの特筆すべき点は何と言っても「高さ」でしょう。もちろん値段のことではなく背の高さのことですね。なんと32.5cmあります。そしてもう一つは遠くからでも一目でわかる赤いステムでしょうか。ステムに関してはゴールド、ブラック、クリアもありますが、いずれにしてもすごく目立ちます。
ボウル部分の形状に関しては「パフォーマンスシリーズ」を完全に踏襲していて、下半分がVのような形で上はすぼまっています。
リーデル公式オンラインショップの説明によると
ボウル部分は、光学効果を取り入れた全く新しい輝きで注目を集める<パフォーマンス シリーズ>を踏襲しています。
https://shop.riedel.co.jp/products/list.php?category_id=631
この光学効果は単に視覚的な美しさを加えただけでなく、グラス内側の表面積を拡大させるため、ワインがより多くの空気と触れ合い、芳醇な香りと繊細なニュアンスが余すことなく再現されます。この高い機能性は、数々の国際的なテイスティングで高い評価を受けています。
美しさと機能性を兼ね備えていると言っています。
最適な葡萄品種は?
葡萄品種についてはキュヴェ・プレステージ、シャンパーニュ、ヴィンテージ・シャンパーニュ、スパークリング・ワインとやはり「パフォーマンスシリーズ」と一緒ですが、形状が同じなのだから当然でしょう。
パフォーマンスシリーズとの違い
それではパフォーマンスシリーズとの違いはどこにあるでしょうか。
- ハンドメイドである
- パフォーマンスシリーズより8cm高い
- ステムの色が4色
- 値段
といったところです。
1のハンドメイドのメリットは他のシリーズにも共通していますが、ガラスを薄く仕上げることができるため、軽くて持ちやすいということと、口に触れる際の違和感の少なさです。
2についてはテーブルに置かれた時すごく目を引きます。ただし、デメリットもありますが、それは後述します。
3はどの色を選ぶかは好みの問題です。クリアーも良いと思いますが、せっかくだからゴールド、ブラック、レッドなど色があった方がアクセントになってよりテーブルを華やかにしてくれると思います。ただ、ゴールドは日本ではシャンパーニュ限定となっていますが、カベルネ用のゴールドも数量限定で販売されているようです。
4についてはパフォーマンスシリーズの1客あたりの値段と比較すると5倍ほどになるので、そのあたりをどう考えるかです。
実際に飲んでみた使用感について
実際にシャンパンを注いでみました。このグラスにはロゼが会うと思いますのでロゼにします。
細かく気泡が立っています。泡の量も適度な量といえます。そして真っ赤なステムにロゼのピンク色の組み合わせ、ある動物に見えてきませんか。そう、あの美しく繊細なフラミンゴのようですね。まさに洗練されたビジュアルです。
そっくりです。
実際に飲んでみた感想です。
ボウル部分の容量が375mlで、ソムリエやヴェリタスシャンパーニュの445mlと比較するとやや小さめです。そのため香りの広がり方は若干弱いような気がします。
一口飲んでみると、口当たりは非常になめらかで、比較的すっと流れ込むような感じです。
使ってみて気になった点
やはりステムの長さです。ボウル部分をこれ以上大きくするとバランスが悪くなり、転倒の危険性が高まってしまうでしょうから、このサイズが限界なのだと思います。
そして実際に飲む際にステムのどこを持つかですが、ワインの量によって場所が変わります。なみなみと注ぐことはまずないでしょうが、空の状態とグラス半分ほどの状態では、ワインの量が多いほどステムの上の方を持たないと倒れそうになります。実際に私もバランスを崩して危うく落としそうになって焦りました(汗)。買って一発目で割ったらシャレになりません。
洗う時にも注意が必要です。シンクが小さめだったり、他の食器がたまっていたりすると結構苦労すると思います。
あとは値段ですが、自宅等で普通に一人または友達とワインを楽しむだけでしたら、正直パフォーマンスシリーズで十分だと思います。
まとめ
非日常感を楽しみたい方や、特別な日の演出をしたい方にはおすすめなグラスだと思います。あとはお洒落な飲食店を経営している方なども購入を検討してみてもいいと思います。実際に私がこの記事を書くにあたって協力してくれたプロのソムリエの方も「すごく映えるね。店にあってもいいかも」と言っていました。ただ「割れた時のことを考えると……。」とも言っていました(笑)。
私は特別な日に使用したいと思っています。いつもと違うグラスで飲むだけですごく美味しく感じます。非日常的な雰囲気がより一層ワインを引き立てる最高のマリアージュになると思います。
最後に今回監修してくれたソムリエKENさんありがとうございました。また新しいグラスを購入したときはよろしくお願いします。
「ソムリエKEN」さんの紹介
- 料理上達アドバイザー
- 過去4店舗ほど飲食店をオープンさせて、立ち上げからメニュー開発、運営、実務を経験。
- 調理師免許・ソムリエ資格をすべて独学で取得。
- 現在静岡県三島市に「昼・夜 各一組の貸し切り、完全予約制」焼肉店「肉 室牛」を経営。
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