自宅でウイスキーの樽熟成(準備編) 1ヶ月半経過

ウイスキー

自宅でフレンチオーク樽によるウイスキーの熟成経過報告

前回の投稿からおよそ4週間、トータルで1ヶ月半経過しましたのであれからどうなったか報告します。

前回の記事を読むのが面倒な人のためにこれまでの経過をざっくりと説明すると、

  1. 自宅でウイスキーの熟成をするため樽(フレンチオーク)を買った
  2. メインの原酒を入れる前の下準備でブラックニッカ を入れた
  3. 1ヶ月半経過して今に至る

超ざっくり言うとそんな感じです。

樽についての詳細はこちらの投稿を見てください。

それでは Let’s テイスティング!

今回も使用するのは前回同様リーデル ヴィノム シングルモルトです。

まずは色ですが、前回の3週間物もとっておいたので比較してみます。

左から順に普通のブラックニッカ、熟成3週間、熟成1ヶ月半となります。

前回よりもわずかではありますが色が濃くなっています。不純物も浮いていますが、色だけで言うとクラシックモルトシリーズで例えるならラガヴーリン16年を想起させるような、非常に期待感のある物になりました。まるで長期熟成したような色でとても楽しみです。

次に香りはどうでしょうか。

前回よりもアルコール感は若干和らいでいる感じはしますが、木の香りが強すぎてそう感じるのかもしれません。あとは粘土、微妙にトーストしたパンなども感じられます。

それでは実際に飲んでみましょう!

………。

……前回『木を飲んでいる』と表現しました。まるで雨が降った後の山の中を歩いているような感じで、まさに『ウイス木ー』と命名したくなるほどの『木』感でした。やはり今回も木の主張が激しいです…。口に含んだ瞬間に木が暴れ回っているようです。タンニンの渋みもそこそこあります。

ただ、前回と違うのは木の中を越えると、あとからとても複雑なフレーバーが感じられるところです。カラメル、バナナ、ビターなチョコレートあたりでしょうか。あとはあまり良い表現ではありませんが、洗ったあとの半乾きの犬の感じもわずかにあります。

美味しいか美味しくないかで言えば、『美味しくない』と言えるでしょう。

考えてみれば、そもそも前回『美味しくない』と評価したものが、そのあと4週間放置したからと言って劇的に美味しくなる筈はありません。無個性の代表とも言えるブラックニッカクリアブレンドとはいえ、プロの手で仕上げられた物ですから、そんなに短期間で簡単に素人が美味しくできるほど世の中甘くはないでしょう。

予定では今回で一旦中身を空にして、メインの原酒を入れるつもりでしたが、もう少しアク抜きをした方が良さそうです。せっかく用意した原酒を無駄にしたくはないので、ここは慎重にいくべきと考えます。今のままだと樽が原酒に勝ち過ぎてしまう気がします。

やはり新樽は個性が強く出ますから、少々穏やかにするためあと1ヶ月程度様子を見たいと思います。

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