リーデルの日本酒用グラス「純米」の使用感とおすすめ度は?
4月28日(水)に発売となったリーデルの日本酒専用グラス「純米」とミニデカンタのセットを入手しましたので、使用感などをレビューしていきたいと思います。
リーデル公式のスペック
- 高さ:200 mm
- 製法:マシンメイド
- 容量:495 ml
- 素材:クリスタルガラス
- 生産国:ドイツ
- デザイン年:2018年
- 販売数量:2個
- ブドウ品種:純米酒
<フォー・トゥー>純米+ミニデカンタ セット内容
まず箱の見た目はこんな感じです。
日本限定デザインで、着物の様な和のテイストが盛り込まれたお洒落な感じです。
分かる人は分かると思いますが、鬼滅の刃の「鬼舞辻無惨」が女性に擬態したときの着物の様です。
私個人はすごく好きなデザインですので、開ける前から期待が膨らみます。
開けるとこのようになっています。
この箱に限らず、リーデルの箱はグラスがしっかりと固定され、収納boxの役割も兼ねておりデザインもお洒落なため、それだけでも大変価値が高いと言えます。
セットの内容は写真のようにグラス2客、ミニデカンタ、あとは洗い方を示した小冊子です。
グラスの見た目と持ってみた感想
日本酒用のグラスというとお猪口やロックグラスなどを連想しますが、こちらはまったく違います。
ワイングラスを水平に切ったような形で、リムがほんの少しすぼまっています。
リーデルのグラスはとても種類が豊富で、私もいくつか愛用していますが、実際目の当たりにした時に何度も感じたことは、「思っていたよりもデカい」ということです。
よくある購入者のレビューを見ると同じような感想を抱く人が結構いるようですので、「リーデルあるある」と言っていいかもしれません。
公式のページに10代目当主ゲオルグ・ヨーゼフ・リーデル氏が実際に手にしている動画があり、大きさは理解しているつもりでしたが、このグラスは私のイメージの上を超えてきました(笑)
限界まで注ぐと500mlペットボトルほぼ1本分が入るくらいです。そう言えばお分かりいただけるでしょうか。
ただ、やはりリーデル社製。軽さと持ちやすさは申し分ありません。
重さを量っていて気になったことがありました。
マシンメイドでも上の写真のように若干の重さの違いがありました。もっとも4gなので気にするほどではないですが…。はじめはガラスの厚みが違うのかと思いましたが、両方とも0.95mmで変わりありませんでした。そこで、おそらく口径が微妙に違うのではないかと考えました。その理由としては、ガラスを爪ではじいた時の音の高さに明らかな違いがあったからです。音を動画に記録しておきましたので聞いてみてください。
グラスを両方持って口を合わせてみたらやはり微妙にズレがありました。ただそれによる飲みやすさの影響は全くありません。
グラスに注いでみた
デカンタ付きでグラスが2客ということは”デカンタージュして飲み比べてみて”ということだと私は解釈しました。
なので瓶から直に注いだ物とデカンタに移した物とで比較しました。
我が静岡県が誇る名酒「臥龍梅(がりゅうばい)」浮世絵ラベルの純米吟醸を注いでみました。精米歩合60%、日本酒度+4〜6、酸度1.3〜1.4 淡麗辛口です。
ちなみにデカンタに移して20分ほど待ちます。
実際に飲んでみた
まずは瓶から直に注いだものから
グラスのボウル部分が大きいのと、リムの微妙なすぼまりが香りをいい感じに留めてくれます。ただ、グラスの口も大きいのでオーバーな表現かもしれませんが顔が中に入りそうなくらいですから、グラスを揺らし過ぎると人によっては香りとアルコールを強く感じることもありそうです。
注ぐ量はかなり少なめにした方が良いです。上の写真の量が最適か、もう少し少なくても良いと思いました。
続いてデカンタージュした方
正直デカンタに移して20分でははっきりとした違いは感じられませんでした。時間がたつにつれ、若干変化したかな?という感じですが気のせいかもしれません…。それもデカンタージュしたと言われなければわからないレベルです。これについては他の酒でも検証してみる必要がありそうです。
まとめ
ワイングラスのようにステムがついているため持ちやすく、手の温度による変化も気にする必要がないのは利点です。またワイングラス同様、ボウル部分の大きさが香りを感じやすくしてくれているので、その点も非常にGoodです。そしてトックリ型のデカンタ(容量は2.5合 450mlでした)はこのセット限定なので、購買意欲をそそられますね。
デメリットはグラスが非常に大きいため、収納に気を使う点でしょうか。
よくコップになみなみと日本酒を注いで、下の升にこぼれた酒も飲むというやり方もありますが、あれはあれで豪快さと、なんとなくお得感が感じられて私は趣があっていいと思いますが、お酒の香りや味の繊細さを楽しむにはやはりこのグラスがおすすめですね。
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