自宅でウイスキーの樽熟成 いよいよニューポットを詰める!

ウイスキー

新樽の下処理も終わり、やっとスタートラインに立ったような気分です。

まずは樽の中身を空っぽにしなければなりません。

ちょうどいい高さの椅子があったので乗せました。天星を抜かないといけないのですが、膨張してすごく硬いです。グイグイやってなんとか抜けました。

元のブラックニッカのペットボトルに戻していきます。

びっくりするくらい高さはバッチリです。

結構な量なので時間がかかりましたが全部戻しました。

一番右側が半分くらいになっているのはテイスティングのために1,200mlほど出したのと、あとは天使の分です。2ヵ月半で800mlほどですから結構いかれましたね…。

それにしてもすごい色です。元はブラックニッカクリアブレンドとは思えないほど。まるでコニャックXOのようです。

さてこれで1日樽を休めてニューポットを入れていきます。

内容は以下の通りに決めました。

木内酒造ニューポット70×21ℓ、三郎丸蒸留所へビリーピーテッド×1.5ℓ、長濱蒸留所へビリーピーテッド×1.5ℓです。

トータルで24ℓですが、アルコール度数を調整するために水を入れますので敢えて少なくしています。

樽のメーカー有明産業さんの説明によると、最大量は「樽の容量の95%まで」となっていますから、28×0.95=26.6ℓとなります。

これを超えないように配合を決めましたが一応計算方法を書いて起きますので興味がある人は読んでください。面倒な人は飛ばしていただいて構いません。

  • 木内酒造ニューポットアルコール度数70%なので、0.7×21,000ml=14,700
  • 三郎丸蒸留所へビリーピーテッドアルコール度数60% 0.6×1,500ml=900
  • 長濱蒸留所へビリーピーテッドアルコール度数59% 0.59×1,500ml=885
  • 14,700+900+885=16,485
  • 16,485÷24,000=0.686875
  • 0.686875×100=68.6875%
  • 全部足すと約68.7%となります。

樽詰の際のアルコール度数は63%程度が最も樽の成分が溶出しやすいとされていますので、63%に調整するために水を加えます。

68.7÷63=1.090…

つまりアルコール度数68.7%の原酒24ℓを1.09倍に希釈したいわけですから、

24ℓ×1.09=26.16ℓ

26.16ℓ-24ℓ=2.16ℓですので、水を2.16ℓ加えれば最終的にアルコール度数63%の原酒が出来上がるということになります。

総量で見ても26.16ℓと樽の容量の95%である26.6ℓを超えない範囲で、かつ原酒を効率よく使うことができます。

使う水は大変重要なのでこだわりたいです。ラッキーなことに私の家から車で20分ほどのところに「日本名水百選」に登録されている「柿田川湧水群」があります。富士山の雪解け水が湧き出ることで知られる公園があり、そこで水を汲むことができます。

ここで水を調達しました。

あとは全部樽に入れていきます。

木内酒造ニューポット70

前にも使用した漏斗が今回も大活躍です。

三郎丸へビリーピーテッド
長濱蒸留所へビリーピーテッド

全て入れ終わりました。

最後に念のためアルコール度数を測っておきましょう。

少しわかりにくいですが62〜63%を指しています

重さを量ったら33.8kgでした。アルコールの比重はこちらを参考にさせていただきました。これによるとアルコール度数63%だと比重は0.907ということですので、樽の重さ10kgを引いた23.8kgを0.907で割ると26.24ℓほどになります。だいたい計算通りにいったと思います。

これから定期的に経過報告していきますので暖かく見守ってください♪

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