自宅でフレンチオーク樽によるウイスキーの樽熟成経過報告
前回の投稿からさらに1ヶ月が経過し、トータル2ヶ月半になりました。熟成具合を報告していきます。
前回の記事を読むのが面倒な人のためにこれまでの経過をざっくりと説明すると、
- 自宅でウイスキーの熟成をするためフレンチオーク樽(28ℓ)を買った
- メインの原酒を入れる前の下準備でブラックニッカ を入れた
- 2ヶ月半経過して今に至る
超ざっくり言うとそんな感じです。
樽のスペックについてはこちらの投稿をご覧ください。
それでは今回もテイスティングしていきましょう!
グラスはもうお馴染みとなったリーデル ヴィノム・シングルモルトです。
まずは色から。これまでの物と比較してみると
当然の結果ですがさらに濃くなりました。写真から分かるでしょうか。初めの3週間でわりと急激に色がついた感じでそのあとは徐々に濃くなっている印象です。
つぎに香りはというと前回よりさらに強烈になった湿った木の香りです。
もう何年も前のことになりますが、学生の頃、梅雨の時期に机に伏せって寝ていると、板張りの床や机の匂いが入り混じったあの感じを思い出します。懐かしい匂いです。しかし懐かしいだけで別に良い匂いではありません。
ただ、前回同様木の香りの後に粘土、その影に隠れるようにトーストしたパンのような香りもわずかながら感じられます。
アルコールの刺激はありますが、かなり弱まっている感じがします。これは気のせいではなく、2ヵ月半というわずかな期間ではありますが、エンジェルズシェアによって実際にアルコールが蒸発しているからでしょう。
実際に飲んでみます。
…………。
……やはり予想していた通り真っ先に「木」が暴力的な主張をしてきます。
基本的には1ヵ月前とそれほど違いは感じませんが、タンニンの渋みを感じるのとオイルのような感じが、少しワインを思わせます。あとはかすかなカラメルやバナナ、ビターなチョコレートなどは変わらずです。
はっきり言って美味しいとはいえませんが、あくまでもこれはメインの原酒を詰める前の下準備ですから全然問題ありません。むしろいい感じにアクが抜けたと前向きにとらえた方が良いでしょう。
これでおよそ3ヵ月ほどかかった樽の下準備を完了とします。樽の中身を一旦空にしてから、いよいよニューポットを詰めていく作業にとりかかります。
もちろんこの「ブラックニッカフレンチオークカスク」はハイボールなどで気長に楽しみたいと思います。
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