ニューポットを樽詰めしてから3ヵ月後の様子を公開
前回の投稿からさらに1ヵ月が経過しました。樽詰めから合計3ヶ月が経過したのでその様子を伝えていきたいと思います。
これまでの経過は前回の記事を読んでいただければ分かると思いますが、「そんな暇ないよ!」という方のためにざっくり説明すると、
- 昨年2020年11月に注文してあったフレンチオーク樽(28ℓ)が今年の2月に完成する。
- 樽のコンディションを整えるために約3ヵ月間ブラックニッカクリアブレンドを入れる。
- 今年の5月19日にニューポット(木内酒造、長浜蒸留所、三郎丸蒸留所の原酒)を詰める。
- 3ヵ月経過し今に至る。
そんな感じです。
色について
さて、前回同様色から見ていきます。
グラスはお馴染みのリーデル・ヴィノム・シングルモルトです。
前回のものと比べてはっきりと違いを感じるのは透明感です。今回のものには樽内部の表面の焦げと思われるものが混入していますが、混濁はしておらず、透明感は前回よりもあります。月齢を重ねる度にクリアーになっています。前回は全然濁っているとは思わなかったのですが、今回のものと比べるとやはり違います。
前回のものは少し濁っているので見方によっては濃く見えるかもしれませんが今回の方が色はわずかに濃くなっています。
香りと味
香りですが、まず強めのアルコール臭があります。そしてわずかにピート。トーストしたパンや穀類特有の香ばしさが感じられますが、それほど複雑な香りは今のところ感じられません。
それでは実際に飲んでみます。
………。
アルコールのピリピリした強い刺激はあるものの、モルト由来の甘味と香ばしさ、フルーティーさは確実に感じられるようになっています。そして微かなピート、あとは樽由来と思われるアーモンドのような印象を受けます。
エンジェルズシェア
アルコール度数は前回と変わらず56%を指しています。
この1ヶ月のエンジェルズシェアですが、前回が23.2kg今回は22.7㎏だったので重さは0.5㎏のマイナスです。アルコール度数56%の比重はおよそ0.92ということなので、現在の総量は24.67ℓとなります。前回は25.21ℓなので540mlのマイナスです。このうち30mlほどはテイスティングに使っているので、約500mlが天使の分になります。1カ月でこの量はかなり痛いですが気温が高かったことを考えると仕方ありません。
まとめ
- 色は少し濃くなり透明感も増した。
- アルコールの刺激は変わらず。
- モルトの香ばしさと甘味がより感じられるようになった。
- 樽由来の香りも感じられるようになった。
月齢を重ねるごとに確実にウイスキーと呼べるものに近づいていると言えます。
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